No.0 09/12/04(金) 20:53:34

風になるまで

。スチャラカ。


キスしてくれないか
僕のこのナイフに
彼はきっと嬉しくて
体中ふるえ出す
これが最後さもう二度と
会うこともない僕はこの街を出て行くのさ
何もかも置き去りにして

絶え間無く流れてる車の色をずっと
言い続けてる君が
冷たいガラスに見えるよ

それはきっといいことだろう
流線形の僕の気持ちは
音もたてずにあふれ落ちる水のようさ


誰からも愛されずに夕暮の街の中を歩いてく
黒いシャツに映ったきれいなオレンジ色のように


誰も知らない国の海沿いの街へと
君の愛したこの青い空を持って
小さな駅で降りるとそこは
白い街並み夏の朝
僕は荷物をかかえてはじめての坂を降りて行く


誰からも愛されずに知らない世界の中へ
何が起きたってかまわない
いつの日か風になるまで


震える心打ち消して砕けちる日差しの中へ
いつでも胸の奥に明るい光を抱いて


キスしてくれないか
僕のこのナイフに
彼はきっと嬉しくて体中ふるえ出す
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