その日、俺はいつものように右足を左足の上に組んで、携帯片手にガムを噛んでいた。


何の変化もない、いつも通りの日曜日だ。

カップ入りのコーヒーを買いにコンビニに行くかスーパーに行くかを悩んでいたら、何やら焦げ臭い匂いがする。

物思いに耽っていて気がつかなかったが、いつの間にか部屋中に得体の知れない煙が充満していた。


｢な…なんだこの煙は!!｣

俺は思わず左足の上に組んでいた右足を下ろし、それと同時に携帯電話から手を離し、おもむろに立ち上がった。


部屋の中は煙が充満している。

｢…とにかく換気するか｣

そう思い窓を開けようとした瞬間―俺はぶっ倒れてしまった。


どうやら煙を吸いすぎたらしい。一酸化炭素中毒なんとかってやつだ。


気がついたら紙屋町のとあるスロット専門店に設置してあるミリオンゴッドの前に座っていた。


な…なんだこれは
まったく記憶がない


〜続く