今だから笑える
嘘の様な本当の話
あれは私が高校生の時だった
学校の帰り道にある線路
いつも通り渡っていた
突然片足に違和感を感じ
足元を見ると
ローファーが片足脱げていた
驚いた私
振り返ると線路のレールに何故かローファーが挟まっていた
思いもしなかった事態に
一瞬唖然としたが
すぐに線路に戻り
ローファーを抜こうと走った
しかし、
どういう訳か全く抜けない
当時初のバイト代で購入したローファーへの執着と
またそのまま放置しても事故になるという恐怖で
何とかしないと!と焦っていた
けれどやっぱり抜けない
ローファーへの愛着と執着心
がに股と根性でぐいぐいと
精一杯引っ張った
試行錯誤もがいた末、やっと抜けたその時だった
「カンカンカンカン‥」
奴がきた
恐怖で冷や汗かいた私
どうしてだか、ローファーを胸に抱えて
線路から出ようと
足元がふらつきながら脱出しようと走りはじめた
そして、事件が起きた
ガィ〜〜〜〜ンッ
‥遮断機脳天直撃
瞬間その場に倒れ込み気絶する私
気が付いた時には救急車騒ぎで人だかり
なのに舌を噛んだだけのかなりの軽傷とそんな自分の頑丈さに妙に冷静な心情
こんな醜態?をさらしてもうお嫁にいけない
本気涙流した17の夏‥。