これは私が高校生の時に体験した、不思議な体験です。

今でも思い出すと、実際に体験したことなのか夢や幻だったのか…不思議に思うところです。

高校１年の夏休み初日、私は大親友のＡ美と二人でカラオケに行きました。

Ａ美とは保育園からの仲で、いつもお金がないＡ美に、私はいつもおごってあげてました。


Ａ美はとってもいたずら好きで、よく私のノートや教科書を破いたり、机の引き出しに画鋲入れたり、上履きを焼却したりしちゃってさ。そして困っている私を見て教室の隅でニヤニやしてるんです。

ほんっと、子供なのよね。
いっつもお金ないし。

あの子がお金出したのって、いつが最後かしら？小学校の低学年の時、学校帰りの駄菓子屋で３０円の水飴を買って以来、私はあの子がお金出すの見たことないな。

それから…そうよねきっと、何か良くないことでもあったのよね。

お父さんがリストラされたとか…株で大失敗したとか。気になるなぁ…聞いちゃおうかな？でも……ううん、聞いちゃいけないわよね。親友だもの。

そこは触れちゃいけないわよね。

でもあの子、お金がないわりにブランド物のバッグや洋服をたくさん持ってるのはどうしてかしら？

何か良からぬことでもやってるのかしら？

そんな…まさかね。
天真爛漫なＡ美が悪いことなんてするわけないじゃない。


そうよ…あの子に限って…んもぅ、バカッ！バカッ！
私のバカッ！


ダメねぇ。大親友のことを一瞬でも疑問に思うなんて。

さぁて…あら？
ずいぶんと話がそれてしまいましたが、私が体験した不思議な出来事は、その日の帰り道のことです。

つづく