タクシー会社、バス会社共同で運営しているのは、タイムトラベルである。
タイムパラドックスという言葉、聞いたことはないだろうか。
自分がこの世に生を受ける以前の過去に戻り、自分の両親をころしたらどうなるのかといったような、あれである。
分かりやすくいうと、過去を変えることはできるのか?
答えはNOだ。
過去にタイムスリップしたこのある人間なら、たやすく答えられるこの問題。
人間は、例えば645年、耐火の改心のころに行ったとしよう。
邪馬台国を見つけ、卑弥呼をみつけた。卑弥呼ってどんなパンツはいてんのかな?
ちょっとスカートめくってみよう!
と思ったがしかし……んん?
そうなのだ。
触ることができない。
なぜか?なぜならばその時代には存在しなかった人間だからだ。
645年に行った2752年の人間。
要するにタイムトラベルとは、同じ時間軸上の相対的過去にはどうしても行けない。
少しずれた相似的過去、イワユル、パラレルワールドである。
そこは、分かりやすく言うととてもリアルな、なんと言えばいいのかな。
3Dの映像のなかに自分がいる、というようなものなのだ。
例えば今あなたがいる世界、物に触れられるが、今あなたがいる世界そっくりそのまま、だけど何かにさわることはできない、回りの人々、動物からは見えていない、話しかけても音は届かない。
つまり、過去に戻ったとしても、世界に影響を与えることが何ひとつとしてできない。
映像の中にいるだけなのだ。
逆に言えば、地球誕生直後の溶岩の塊のような原始地球に行っても、しぬことはない。
恐竜に襲われることもない。
そのへんはまったく安全なんですね。
触ることもしゃべることもなく、熱くもないし寒くもない。
ただ過去に行き、過去の地球を見て、帰ってくる。
タイムラグは修正できるよ