No.0

これマジ話です

俺が22歳の時の話です。
今でも鮮明に覚えているんですが、家族や友人、彼女にも話しましたが、誰にも信じてもらえませんでした。あまりに誰にも信じてもらえないので、実際に自分自身も本当に体験したことなのか、もしかして夢だったんじゃないかと思ってしまう時もありますが、しかし僕はその時の出来事の一部始終を、今でも鮮明に覚えているんです。


僕は高校を卒業後、愛知のとある大学に進学しました。

大学4年目の秋、確か10月の終わりぐらいです。当時僕はパン屋さんでバイトしてたんですが、その日は休みだったので朝からひとりでバイクに乗り、自由気ままにツーリングを楽しんでました。

問題の出来事があったのはその日の帰りです。
腹が減ったので何か食べて帰るか、帰り道のスーパーで何か買って帰るか〜と考えながら運転していると、道脇にラーメン屋を発見しました。

そこはあんまり周りに何もなく、人通りも車も少ない場所なんですが、まぁラーメン好きだしちょうどいいやと思ってお店に入ったんです。

後から思ったんですが、そこは本当に周りには何もなく、民家もまばらで、先月通った時は何もない平地だったんです。

たった1ヶ月で…まあ建つものは建つのかもしれませんが、そのときもっとよく考えて入るべきでした。

何かに思考回路を支配されていたような、もうその時はすでにとり憑かれていたのかもしれません。

お店に入るといたってシンプルな作りで、正面にカウンター席があってテーブル席が8つほどあり、角にテレビがあり、セルフで飲むようの冷水の機械(?が設置してあり、白衣を着た店主と思わしきおっちゃんが、らっしゃい!と声かけてきました。

とにかく腹が減っていたのでカウンター席につき、ラーメン大盛りとチャーハンと餃子を注文しました。

店内の客は僕ひとりで、従業員もそのおっちゃんひとりっぽかったです。

店自体はとてもきれいで、新築の香りもしました。

しかしどこか、得体のしれない重たい雰囲気を感じ、テレビから賑やかな声がしているのに、すごく暗い感じがしました。


10分ほどしてラーメンやらが運ばれてきて、僕は無我夢中で食ってました。味にうるさい方ではないですが、店屋物というよりはスーパーなんかで売ってるインスタント麺に、もやしやチャーシューを乗っけてオリジナルっぽくしてる感じがしました。

チャーハンも餃子もなんだか冷凍もののような気がして…まぁでも腹が減ってたんでガツガツ食ってたんです。

そしてまぁ食い終わって、ちょっと一服して、よっしゃ帰るか〜と思い、お金を払おうとしたんです。

ラーメン大盛り750円、チャーハン450円、餃子が300円だったので合計は1500円じゃないですか?

なので1500円をテーブルに置き、お代置いときますね〜と言って帰ろうとしたんです。


するとおっちゃんに止められ、お金足りませんけど?と言われたんです。

はぁ?と思い、携帯の電卓機能で計算し、合ってるじゃないですか?と言ったんです。

するとおっちゃんから信じがたい言葉が。

コメント(5)   画像(0)   いいね!(22)